「コープ野村南石切」NMRパイプテクター®-NMRPT-の設置で給水配管の更新不要に

マンション管理組合が抱える問題

建物は経年によって当然老朽化や劣化が進みます。その為マンションの管理組合では、その修繕等に必要な費用を事前に蓄えますが、大規模な修繕については膨大な費用が掛かる為に、中々資金繰りが難しいのが現状です。

宮城県仙台市の1978年築のマンション、コープ野村南石切の管理組合もそんな不安を抱えていた管理組合の一つであり、給水配管の管理維持、また将来必要であろう配管更新での資金負担の問題に直面していました。今回の取材では、その当時の状況や、その問題を解決した『NMRパイプテクター®』について管理組合の営繕担当理事である古田武さんにお話しを伺いました。

排水管洗浄で明らかになった水配管の赤錆劣化

以前、管理組合の会計担当理事であった古田さんはコープ野村南石切の排水管洗浄の作業に立ち会う機会が多かったのですが、その時の状況を排水弁への油かす等のヘドロ状の堆積物だけでなく赤錆の固まりが多量に排出されているのを見てびっくりしたと語っています。建物を維持する上で必要な配管更新の時期が近づいている事を感じさせるには十分な現状を目の当たりにし、今後の修繕費用についての不安は膨らみました。コープ野村南石切はこの時、築23年以上が経っていました。

管理組合で『NMRパイプテクター®』の採用を決定

管理組合では高額な配管更新工事以外に、何か給水配管を維持できる方法はないか模索しました。その中で赤錆防止・配管更生装置『NMRパイプテクター®』の事を知りました。この装置により給水配管の主な劣化の原因である、赤錆を黒錆に変え新規の赤錆の発生を止める事ができ、そして費用も配管更新工事の1/10以下で抑えられる事から『NMRパイプテクター®』は給水配管老朽化対策の候補に挙がりました。

しかし気になる点が1つありました。元々管理組合では排水管の赤錆劣化対策も含め検討していましたが、『NMRパイプテクター®』では給水配管での赤錆防止効果を謳っており、排水管に対しては言及していない事でした。 それでも古田さんは「給水管に効果があるなら排水管にも効果があるはず」と導入を決定したのです。

『NMRパイプテクター®』が起こした変化

コープ野村南石切では『NMRパイプテクター®』設置の前に行った、給水配管内の内視鏡調査では、赤錆の進行状況から4~5年程以内に配管更新工事が必要と見積もられていました。そして『NMRパイプテクター®』設置から15年後、築年数では39年目を迎えた年、給水配管の劣化進行調査が行われました。

結果は給水管・排水管共に配管内部の赤錆劣化は殆ど見られず、閉塞もない状態でした。また赤錆の黒錆化によって、配管更生されているとの結論でした。古田さんはその他にも、最近リフォームを行った部屋の配管内部を確認する機会があったのでその古い配管内部の状態を確認しました。その配管内部は全く問題がなかった事に触れ、『NMRパイプテクター®』の延命効果を改めて実感する事が出来ました。

コープ野村南石切の修繕計画予定から配管更新工事は削除されました

一般的には築25年前後で配管更新が必要とされている中で、築年数39年目のコープ野村南石切では、長期修繕計画の中に配管更新工事は予定されていないと古田さんは話します。専門家により、今後30年間の長期修繕計画を立てましたが、この内容に築63年時に『NMRパイプテクター®』の交換予算が組み込まれています。これは『NMRパイプテクター®』は設置から40年以降は徐々に効果が減衰する事から組み込んだ計画で、その延命効果を確信できたからこその長期修繕計画となりました。

ゆとりを持った長期修繕計画が可能に

『NMRパイプテクター®』の設置によりコープ野村南石切が抱えていた給水配管の老朽化・劣化による問題、そして給水配管の管理維持や配管更新に必要な費用についての不安が解決できました。また、配管更新工事に比べ抑える事の出来た分の費用は、他の修繕費に当てる事が可能になり、ゆとりを持った長期修繕計画が可能になったと言えます。

実際に『NMRパイプテクター®』を利用いただいた、古田さんからは、「建物の寿命まで現状を維持していく」と力強いコメントを聞くことができました。マンション管理組合、オーナー、建物管理者の方でもし今後、修繕計画に給水配管更新の計画を検討しているのであれば、本当にその選択でいいのか一度検討してみてはいかがでしょうか?

2017年3月25日発行「マンション管理新聞」にて掲載されました。
2017年3月25日発行「マンション管理新聞」にて掲載

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