よくあるご質問

基礎知識について

A.厚生労働省では水質基準値として「鉄及びその化合物の量は0.3mg/L以下」と定めています。これにはWHOの評価(毒性評価や利水障害)が参考にされています。


厚生労働省が定める水質基準項目と基準値(51項目)内にて、 鉄及びその化合物の基準値は「0.3mg/L以下」とされています。

この定義として、毒性評価をWHO(1996)では、以下のように評価されています。

"鉄はヒトの栄養において必要要素である。鉄の最低1日必要量は年齢・性別・生理状態・鉄の生理学的利用能に依存し、概ね 10~50 mg/day の範囲である。 体内での過剰の鉄蓄積を防ぐために、JECFA は暫定最大耐用一日摂取量(PMTDI)を 1983 年に 0.8 mg/kg/day (WHO, 1983)とし、 カラーリング剤として使用される酸化鉄、または、妊娠・授乳期の特定の臨床的必要量摂取のための鉄のサプリメントを除く、全ての源からの鉄に適用する。 PMTDI への飲料水の寄与率を 10%とすると、健康に危険のない値は約 2 mg/L となる。 飲料水の味と外観は通常このレベル以下で影響を受けるが、鉄の濃度 1~3 mg/L は無酸素の井戸水を飲む人に受け入れられるだろう。 鉄の指針値は提案されていない。"

また、利水障害としては、以下のように評価されています。

"嫌気状態の地下水ではポンプで揚水した直後は変色や濁りもなく数 mg/L 以上の鉄が含まれていることがある。 鉄の濃度が 0.3mg/L 以下では、通常、味が変であるとは気がつかない。 しかし、鉄の濃度が0.05~0.1mg/L以上では配水管中で濁度や色度が高くなることがある。 鉄の濃度が 0.3mg/L 以上では洗濯物や便器にしみが付く。(WHO,1996) 我が国では、味覚及び洗濯物への着色の観点から水質基準として 0.3mg/L 以下が設定されている。"

これらの評価により2020年12月現在、厚生労働省では鉄の水質基準値について H4 専門委員会の評価値 0.3mg/L を味覚及び洗濯物の着色の観点から維持するとしています。


【関連外部リンク】

水質基準項目と基準値(51項目)|厚生労働省

A.赤錆と黒錆は全く異なる性質を持ちます。


赤錆は水に溶けるため「赤水」の原因となり、さらに鉄をボロボロに腐食していく性質を持ちます。
赤錆は配管内の腐食を進行し続け、配管内を詰まらせる「赤錆閉塞」も引き起こすため、赤錆は配管にとって厄介なものです。

それとは反対に、黒錆は水に溶けることがありません。また、黒錆の体積は赤錆の10分の1であるため、 赤錆を黒錆に変化させることで赤錆閉塞を縮小改善し、腐食進行を停止することができます。

さらに黒錆は強固な性質を保つため、鉄を守るコーティングの役割を果たします。黒錆により配管内をより強化していくことができます。 南部鉄瓶などが黒錆を鉄のコーティングに活用した例です。

A.配管内を断面的にみた際の配管内全体に対して、赤錆が占める割合です。


配管内には経年と共に赤錆が自然と発生してしまいます。 配管内の状態をみるために、当社では内視鏡を使用して配管内を撮影します。

ライニング鋼管では配管の継手部分に赤錆が発生するため、 撮影した継手部分の断面画像をもとに配管継手に対して赤錆及び錆こぶが占める割合「赤錆閉塞率」を専用機器で算出します。 この「赤錆閉塞率」を比較することで検証を行う方法もあります。

A.いずれも水に含まれる鉄の量を示す値です。


当社で扱う「全鉄値・鉄イオン値(鉄及びその化合物)・鉄分値」とは、いずれも配管内を流れる水に含まれる鉄の量を示す値です。
「全鉄値」とは、水に溶けている鉄(溶解性鉄)と水中に沈殿した錆(非溶解性鉄)を全て含んだ鉄の総量です。
「鉄イオン値(鉄及びその化合物)」は水に溶けている鉄(溶解性鉄)の量で、錆粒などは値に含まれません。
「鉄分値」はフィルターに捕捉された鉄分の量を測定した値であり、捕捉された鉄分を硝酸で溶解させ鉄分を測定したものです。

NMRパイプテクターの機能について

A.本当です。当サイトにて事例も複数ご紹介しています。

NMRパイプテクターは管内環境を改善することで、本来20年程である配管寿命(耐用年数)を延命します。 実際の事例として、配管の使用年数が40年以上経過する実績を以下紹介しています。
またこれらの配管は今後建物寿命まで使用できると推測されます。

【NMRパイプテクター導入後の配管使用年数例】※いずれも2019年時点での調査結果
  • 東京都府中市「大手DPE工場」の給水配管の使用年数 54年
  • 東京都千代田区丸の内「帝劇ビル」の空調冷温水配管の使用年数 53年
  • 東京都千代田区丸の内「八重洲口会館ビル」の空調冷温水配管・冷却水配管の使用年数 54年

事例詳細はこちら

A.NMRパイプテクターは水の自由電子(水和電子)を利用した電気防食技術です。


NMRパイプテクターは水の自由電子(水和電子)を利用して、赤錆を黒錆に還元できる装置です。 NMRパイプテクターに内蔵される物質から、水中の水素核へ電子の共鳴を起こす弱い電磁波を発生するため、外部からの電源供給が必要ありません。

A.NMRパイプテクターは磁気装置、磁気活性化装置ではありません。


NMRパイプテクターは磁気装置、磁気活性化装置ではありません。 水の自由電子(水和電子)を利用して赤錆を黒錆に還元できる装置です。 NMR工法の特許登録内容や、学会で発表している研究論文内ではNMRパイプテクターの構造部分として磁力の記載がありますが、 NMRパイプテクターの効果に対して、磁気はほとんど作用していません。 NMRパイプテクターのしくみに関しては、以下詳細ページをご覧ください。

A.水中の自由電子(水和電子)により赤錆を黒錆に還元します。


NMRパイプテクターは水中の自由電子(水和電子)を利用して、赤錆を黒錆に変化させることができます。

製品のしくみはこちら

A.全くありません。人体には無害です。

NMRパイプテクターは人体に無害で安全です。 NMRパイプテクターが利用しているNMR現象は、病院のMRIにも使用されています。

また、NMRパイプテクターが発生する電磁波は非常に弱いものであり、ペースメーカーを使用されている方にも全く影響はありません。
そのため多くの病院内の配管にもNMRパイプテクターが導入されています。ご安心ください。

なお、NMRパイプテクターの電磁波の安全性については、財団法人化学物質評価研究機構の試験検査が行われています。
NMRパイプテクターから放射線は発生しておらず、磁束密度は薬事法で規定されている磁気治療機の2000ガウスを超えないため人体への影響がないと考えられることが報告書に記載されています。

試験報告書をみる

NMRパイプテクターの効果検証について

A.主に配管内の水中の鉄分値や配管の赤錆閉塞率を測定し、設置前と設置後を比較して効果検証を行います。

基本的には配管内の水中の鉄分値や、管内の赤錆閉塞率を測定し、NMRパイプテクターの設置前と設置後を比較して効果検証を行います。 当社は導入先の環境によって、主に4種類(内視鏡・採水・フィルター・抜管)の効果検証方法を実施しています。
まず一つ目が「内視鏡」を使用して管内を撮影し、赤錆閉塞率を測定し、比較を行う方法です。
その他、水中の鉄分値を測るには直接配管内の水を採取する「採水」や、蛇口に取り付けた「フィルター」に捕捉された鉄分量を分析機関で測定し、比較を行う方法があります。
また「抜管」して管内の赤錆中の黒錆量の増加量を測定し、比較を行う方法もあります。
なお、導入先の環境や検証方法により効果の検証期間は大きく異なります。

A.しています。北海道立工業試験場にて北海道大学名誉教授監修の元、試験設置を行い効果が検証されています。

2001年7月25日、北海道札幌市にある「旧:北海道立工業試験所(現:北海道立総合研究機構)」にて北海道大学の勇田名誉教授監修の元、 NMRパイプテクターの試験設置を行い効果が検証されています。

元々、給水配管内の水中の鉄イオン値は約0.7mg/lと水質基準値の0.3mg/lを大幅に上回り、赤錆の進行がかなり進んでいました。 しかし、NMRパイプテクター設置1ヶ月後、2ヶ月後、4ヶ月後にそれぞれ再度水質検査を行うと徐々に水中の鉄イオン値は減少しました。 設置4ヶ月後の水質検査では鉄イオン値は約0.2mg/lと正常な水に改善されました。 また、この検証内容は2003年3月25日に発行された専門紙「マンション管理新聞」でも紹介されました。

導入事例をみる

A.導入先の環境により、できます。できない場合はお客様自身にお立ち会い頂くことも可能です。

当社は導入先の環境によって、主に4種類(内視鏡・採水・フィルター・抜管)の効果検証方法を実施しています。
「採水」や「フィルター」を使用した際の効果検証では、鉄分値の検査を「公益財団法人 宮城県公害衛生検査センター」へ委任しています。
「抜管」による黒錆質量分析は、「一般財団法人 材料科学技術振興財団」へ委任しています。
なお「内視鏡」での効果検証は委託可能な機関がないため、お客様の立ち合いのもとで検証いたします。

NMRパイプテクターの導入について

A.ランニングコストは一切必要ありません。

NMRパイプテクターは メンテナンスやランニングコストが一切不要です。
消耗する部品や薬剤などの使用はなく、電源も必要ないため電気代がかかりません。
製品自体のメンテンス作業も必要ありません。

A.基本的に効果に大きな違いはありません。

一般的に使用されている水配管は、亜鉛めっき鋼管(SGP)、塩化ビニルライニング鋼管(VLP)、ステンレス鋼管(SUS)、ポリエチレンライニング鋼管(PLP)、 硬質塩化ビニル管(VP)や銅管(CUP)などです。

NMRパイプテクターは基本的に赤錆が発生するような配管材質であればすべての配管に効果があります。 例えばSGPは配管内部全面、VLP・PLPでは配管継手部や異種金属接合部などで赤錆が発生します。 また、銅管やステンレス管でも酸化劣化は発生します。NMRパイプテクターではこれらも防止することができます。

A.緑青の解消はできませんが、鉄と同様に銅の酸化・劣化を防止する効果はあります。

銅管の場合も鉄と同様に酸化するため、NMRパイプテクターにより酸化・劣化を防止することができます。 しかし、既にできてしまった緑青は赤錆が不動態の黒錆に変化するのとは異なり、不動態の物質にすることはできません。

A.日常的な水の使用量があれば、約数週間~1ヶ月以内に効果がみられます。

NMRパイプテクターは配管内の水が流れていることで効果を発揮します。 例えば、現在配管内に赤錆が発生し、配管内の水中の鉄分値が0.3㎎/ℓ以上の場合は 日常的な水の使用量(約1蛇口あたり200L~300L/日)があれば、約数週間~1ヶ月で効果をみることができます。 水の使用量が少ない場合(100L/日程度)は効果がみられるまで3ヶ月~6ヶ月程期間を必要とします。 ご導入をご検討のお客様へは、事前に現場調査にてお調べ致します。まずはお気軽にお問合せください。

A.導入先の建物の構造により異なるため、事前の現場調査をさせていただきます。

NMRパイプテクターが配管内の水分子に作用し、その効果が持続される(水が運動し、水和電子を放出する)のは、NMRパイプテクターを通過してから約6~7時間程です。
建物の構造上、高架水槽などがある場合はそこで一度水が停滞してしまうため、高架水槽の出口側の配管にNMRパイプテクターを設置いたします。
NMRパイプテクターの設置箇所も配管系統やポンプの種類、建物の構造などをみて最適な箇所をご提案させていただきます。

そのほか

A.軽度の漏水であれば効果はあります。

配管から水が染み出している程度の軽度の漏水であれば、NMRパイプテクターにより水の染み出しが止まった事例は数多くあります。 しかし、配管に穴が空いているなど重度の漏水の場合は、別の対処が必要ですのでご了承ください。 なお、漏水していない配管にNMRパイプテクターを導入された場合は、事前に漏水を防止することが可能です。

A.配管の外部腐食への効果はありません。

NMRパイプテクターは配管内の赤錆防止装置ですので、配管の外部に効果はありません。ご了承ください。

A.基本的には「ノンスケーラー」の導入をご検討ください。

配管一部のカルシウムスケールであれば、NMRパイプテクターでも対応が可能です。 配管内全体のカルシウムスケール対策に関しては、カルシウムスケール固化・付着防止「ノンスケーラー」の導入をご検討ください。
熱交換器に付着するカルシウムスケールに対しても有効です。

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