NMRパイプテクター®-NMRPT-の大型病院向け設置事例

「熊本赤十字病院」がある熊本のシンボル熊本城
「熊本赤十字病院」がある熊本のシンボル熊本城

はじめに

NMRパイプテクター®は、配管の劣化や赤サビなどによって生じる赤水問題を解決する画期的な商品です。新たな赤サビの発生を防止し、また、すでに発生している赤サビを黒サビに変え、配管を保護延命する配管内防錆装置です。配管メンテナンスの為に計上されていた予算が配管更新不要になるので、余った資金は診断装置の更新等、病院の近代化に使用できます。そのため多くの病院や学校などの重要施設で導入されています。今回はNMRパイプテクター®の導入により、院内で使用する水の水質が大幅に改善した熊本日赤病院の事例についてご紹介します。

熊本赤十字病院の特徴

熊本赤十字病院は、昭和19年に創立された歴史ある病院です。

日本赤十字社の熊本支部が運営する、令和2年現在、25の診療科と490の病床を抱えている大規模な医療施設です。

熊本赤十字病院の施設概要

熊本日赤病院は、熊本県災害拠点病院に指定されている救命救急センター、小児救命救急センターを完備した医療施設です。また、熊本県内でも質の高い癌治療、出産前後の母子への医療を受けることができる熊本日赤病院は、県内の医療を支える重要な役割を担っています。もともと空港があった土地に建設されているため、熊本日赤病院は、熊本県内にある病院では最も大きい面積を誇り、施設の敷地も非常に広い病院です。医療に関わる施設だけでなく血液センターも併設されています。

熊本赤十字病院の基本理念

熊本赤十字病院の基本理念は、赤十字精神のもと「人道・博愛・奉仕」の3要素で、医療や救援を通じて人と社会に寄り添うことです。それは患者に対するスタンスの指針ともなっていて、医療の際は患者の人格や倫理観、死生観を尊重し、信頼関係の構築に関しても高い意識を持って臨むことを表明しています。これらのことから熊本赤十字病院は、熊本に住む人々の医療に対する安心・安全にとってなくてはならない存在なのです。

熊本赤十字病院の配管内の赤錆問題

熊本赤十字病院は歴史の長い医療機関であるだけに、施設の老朽化による問題を抱えていました。その中で「配管の劣化」問題は無視できないもののひとつで、空調配管内の赤水の発生と漏水の危険などの問題点が挙げられていました。

赤水の発生原因とは

鉄管が使用されていると、水に鉄がずっと触れ続けることになり、赤サビが酸化で発生します。その赤サビが水に溶け出してくるのが「赤水」です。赤水には鉄分が多く含まれています。つまり、赤水を摂取し続けることは鉄分の過剰摂取に繋がるのです。血液中の鉄分は全身への酸素の運搬を担う非常に重要な成分なのですが、過剰摂取をしてしまうと肝臓機能の低下を招く現象である、「鉄過剰症」が引き起こります。肝硬変や肝臓癌のリスクを増大させるだけでなく、糖尿病を併発することもあります。ですから、赤水を飲み続けることは健康によくありません。赤サビが水道水に混入していてもなかなか色が変わることがない為、早い段階でその存在に気づくのが難しいので注意が必要です。そのため、味の変化や異臭で気がつくこともありますが、多くの場合は水の出が悪い、漏水が起きるまで気がつかないというものです。

病院内でもし漏水が起きたら

「漏水」は、空調冷温水管の赤錆劣化によって発生します。赤サビが徐々に進行し、冷温水管内部の壁が削られたり、継手部のネジ山脱落で漏水が発生します。漏水は高度医療施設において、医療器具などの故障に繋がる可能性があり、衛生面においても当然好ましくありません。 また、給水管の赤サビの発生は、水の出が悪くなる「赤サビ閉塞」のリスクも引き起こします。そのため、熊本赤十字病院において空調配管や給水管のメンテナンスは、常に気を配っておくべき問題のひとつでした。

熊本赤十字病院がNMRパイプテクター®-NMRPT-を配管の赤サビ対策で導入

NMRパイプテクター®を導入することによって、熊本赤十字病院は配管の赤サビの問題を解決しました。
次に、具体的にどう解決されたのかについて、NMRパイプテクター®の働きを解説していきます。

NMRパイプテクター®の機能とは

赤サビを黒サビへ変化させ、配管内の赤サビ問題をNMRパイプテクター®は解決しました。赤サビとは違い、この黒サビという物質は水に溶けず、その体積も約1/10と非常に小さい固い結晶です。そのため、鉄分過剰摂取の心配もなくなり、水道管内の赤錆の「つまり」や「出が悪くなる」といった赤錆閉塞も解決できます。また、赤サビを取り除く従来の水道管の洗浄方法では、配管の中が傷ついてしまいます。しかし、NMRパイプテクター®は、赤サビを体積が1/10の黒サビに変えますので、配管を砂ヤスリで削る工程を必要とせず配管内の赤錆閉塞を解決し、また黒サビが配管を補強します。

NMRパイプテクター®-NMRPT-を導入した熊本赤十字病院

熊本赤十字病院では平成26年に配管の劣化防止対策として、NMRパイプテクターを導入しました。NMRパイプテクター®導入前に行った空調温水の水質調査では、鉄分の含有量が1ℓにつき12.3mgと赤錆が多量に含まれていました。僅か2週間で0.07mgまで減少と、約82%の鉄分の濃度低下が確認され、防錆効果が検証されました。これには平成30年の空調タイムズの取材で、熊本赤十字病院の小川係長も「導入後、数週間で水の透明感がわかった」と答えており、NMRパイプテクター®の防錆効果はまさに一目瞭然でした。平成28年には、この様に効果が認められたことから、施設全域に渡ってNMRパイプテクター®は導入されました。また、NMRパイプテクター®の場合、配管を全面的に交換した場合と比較して約80%から約90%の費用削減になりました。NMRパイプテクター®の導入を決めた事によって熊本赤十字病院は、赤サビによる漏水から医療現場を守る事が出来ただけでなく、より多くの予算を他のことに割けるようになりました。

まとめ

ここまでご紹介してきたように、NMRパイプテクター®は、施設内の給水管や空調配管の赤サビを防止し、配管を延命することができます。 もし、NMRパイプテクター®の導入を検討されたいという方は、ぜひ日本システム企画株式会社までお問い合わせください!


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