NMRパイプテクター®が導入された、いつも多くの人で賑わっている新宿の有名書店が入るビルは、NMRパイプテクター®の導入以前、老朽化による空調冷温水配管の赤錆問題が起こっていました。しかし、この問題への配管更新での対策は天井裏のアスベストによって実行する事ができませんでした。
NMRパイプテクター®-NMRPT-が導入された93年続く老舗の新宿の有名書店について
新宿三丁目で創業した有名書店は、2020年現在で創業93年の書店です。現在日本全国に71店舗と世界9ヶ国で30店の店舗を有します。
書店・劇場・画廊・物販や飲食のテナントが入居する、書店の新宿本店があるビルディングは、複合ビルとして1964年に完成し、2017年には東京都選定歴史的建造物に選ばれ、新宿のランドマークとしても知られる建物です。
このビルディングの配管設備には、亜鉛メッキ鋼管が空調冷温水配管に使用されています。亜鉛メッキ鋼管の耐用年数は25年とされている中で、ビルディングは築41年が経過し、配管の耐用年数は16年も過ぎていた為に、赤錆腐食による配管内赤錆閉塞や漏水のリスクが高く、早急な対策が必要でした。しかし、ビルディング内でアスベストが使用されている事で、配管更新工事は困難な事が発覚します。
アスベストは石綿とも呼ばれ、有害物質として知られています。日本では2006年から使用が制限され、現在は原則として製造等が禁止となっています。アスベストが体内に取り込まれる事で、何十年もの長い潜伏期間を経て、肺線維症や肺がん、悪性中皮腫といった重病を引き起こします。
そのアスベストが今回のビルディングの天井裏で使われている事で、配管更新工事の際にアスベストが飛散するリスクから、配管更新を実施するには様々な課題がありました。その為に配管更新の代替え案として、今回の配管老朽化対策の元請けである、大手設備会社は、配管内赤錆防錆装置NMRパイプテクター®を提案しました。
配管更新を困難にするアスベスト除去の問題をNMRパイプテクター®で解消
アスベストが施工されている建物では配管更新の際、アスベストの飛散の恐れがある為に、アスベスト除去作業が必須となります。その為に必要な事の1つに、周囲の建物への使用制限があります。建物の周囲にアスベストが飛散する危険があるための使用制限ですが、新宿の中心に位置するビルディングであった為に、周囲への制限は非常に困難です。2つ目に、施設の休業対応です。配管更新だけでも断水を伴う3～6ヶ月もの工期があり、その間の施設休業が必要です。今回はアスベスト除去作業の工期も追加となり、長期の休業は企業にとって相当な負担です。3つ目に膨大な費用が必要な事です。配管更新工事は、建物の修繕の中でも1番費用のかかる工事ですが、アスベストの除去作業はさらにその2～3倍も必要です。このように配管更新の際にアスベストの支障がある事で、これだけの負担がかかり配管更新の実施は現実的でない事が分かります。
NMRパイプテクター®で今回のビルディングの防錆を行った場合は、どうでしょうか？対象の配管の外側に、手で持てるサイズの装置を取り付けるだけで設置が完了する為に、アスベストの除去作業は不要です。相当な困難を強いられる、先ほどの3つの問題はNMRパイプテクター®では簡単に解決します。
また、配管更新とNMRパイプテクター®を比較すると、休業期間と費用の面で大きな違いがあります。NMRパイプテクター®の導入では休業期間は不要です。断水の必要なく設置工事は2～3時間程の為、建物の使用制限は全く不要です。NMRパイプテクター®の導入コストは、配管更新工事の5～10％で済み、大幅な費用の削減が可能な事も、これまでに4,200棟以上の建物で導入されてきた理由の1つです。この様に多くのメリットから、元請けである大手設備会社は、配管更新の代替案として、NMRパイプテクター®を書店へ提案し、採用が決定しました。
NMRパイプテクター®-NMRPT-によって現時点で配管耐用年数を30年以上延命
NMRパイプテクター®は設置するだけで完了ではなく、防錆が出来ているかの効果検証を行います。今回のビルディングでは、抜管を行っての配管内の検査が、導入19ヶ月後に行われました。配管内部では赤錆腐食の進行は見られず、赤錆の黒錆化により配管内は改善され、非常に良好な状態でした。2020年現在、築56年となる今回のビルディングでは、1度も配管更新していない為、配管も同じものを56年使用していますが、設置後15年経過した現在も採水検査で赤錆の発生が全くなく使用できている事は、通常は驚異的なことです。それを実現しているのはNMRパイプテクター®の防錆効果によるものといえます。
今回の事例の様にアスベストが施工された建物では、配管更新が困難になる事が予想されますので、是非NMRパイプテクター®での配管の防錆及び長期延命をご検討ください。
