大規模改装により新たな顧客の獲得にも成功した5つ星ホテル
ホテルチェーンのヒルトンが運営する、高級ホテルLXRホテルズ&リゾーツの1つである、英国のロンドンにある5つ星ホテル「ザ・ビルトモア・メイフェア」では、2008年から配管内赤錆防止装置NMRパイプテクター®が導入されています。同ホテルでは、2017年から大規模な改装が行われており、「ザ・ビルトモア・メイフェア」の名称は、運営を再開した20019年から付けられた名称となっています。NMRパイプテクター®が導入された、2008年の時点では、「ミレニアムホテル・ロンドン・メイフェア」の名称で運営されていました。今回は同ホテルにNMRパイプテクター®が導入された事例を紹介します。
NMRパイプテクター®-NMRPT-が最善の赤錆問題の解決策として採用されました
2008年、ミレニアムホテル・ロンドン・メイフェアでは、赤錆腐食が空調温水配管で発生し、このままでは漏水等の問題によりホテル利用者へ満足なサービスを提供出来なくなるリスクがありました。重大な問題と判断した同ホテルでは、その対策として世界中の数々の建物の配管内の赤錆防止を実証し、英国でもホテルでの採用が進んでいたNMRパイプテクター®を導入しました。
6週間でNMRパイプテクター®-NMRPT-の防錆効果により赤錆腐食の進行が完全停止
NMRパイプテクター®が設置されたのは、赤錆問題が起こっていた空調温水配管です。防錆効果の確認の為に、設置前後の採水検査を実施しています。確認方法は空調温水配管の循環水を採水し、水中に含まれる鉄分値を測定します。配管内に赤錆腐食があれば、水中に溶け出す赤錆により鉄分が高く検出されます。NMRパイプテクター®設置後に防錆効果が働いていれば、赤錆が黒錆に還元される事により、新規の赤錆発生と赤錆の水中への溶け出しが止まり、水中の鉄分値は大幅に減少します。まず、NMRパイプテクター®の設置前の採水結果では、鉄分値は15.70mg/ℓと赤錆の溶出が非常に多い、高い数値を示しました。設置から6週間後の採水結果では鉄分値は0.16mg/ℓと、空調温水配管の水質に全く問題の無い値まで鉄分値が減少しました。この結果によって、ミレニアムホテル・ロンドン・メイフェアの赤錆問題によるホテル業務への支障のリスクは解決し、今後もNMRパイプテクター®を使用し続ける事で、長期配管延命が可能となりました。
配管更新を不要にするNMRパイプテクター®-NMRPT-の配管延命効果
黒錆によって赤錆腐食を止める事が出来る理由は、黒錆被膜が赤錆表面を覆う事で配管内が黒錆で保護され、新規の赤錆が発生できなくなる為です。NMRパイプテクター®の防錆効果によって、配管内の赤錆が不溶性の不動態である硬い結晶の黒錆に変化します。この時に、黒錆の体積は赤錆の10分の1程である事で、赤錆の増加による配管内閉塞を縮小改善します。このNMR パイプテクター®による、赤錆から黒錆への還元効果は最低でも40年以上持続し、配管を守り続けます。その結果、建物を管理する上で大きな負担となる、配管更新工事が不要となり、安心して配管の長期維持管理を行うことが出来ます。これまでのNMR パイプテクター®による、赤錆防錆効果の実証は2020年時点で4,200棟以上の建物で行われており、現在も継続し配管を延命し続けています。