配管更生工法にはいくつかの種類がありますが、従来からの工法ではそれぞれにデメリットがあります。 例えば、膜脱気などの工法では、給水配管の夕方などの、水の使用量が多い時間帯では処理が追いつかず、効果が不十分です。
犠牲体電気防食工法および電極方式では、電子が一番近くの錆こぶに流れ、その先に効果が及ばないという問題が起こり、配管全体としての効果は薄くなります。
また、エポキシライニング工法では、エポキシ樹脂の主成分として使用される、人体への有害性が問題視されているビスフェノール類が水中に溶け出すリスクがあり、衛生的面と水質悪化の問題が生じます。
当社独自の技術「NMR工法」を利用した、配管内赤錆防止装置NMRパイプテクター®により赤錆を黒錆に還元し、不溶性で不動態の固い結晶の黒錆によって配管を強化する事が最適な赤水対策といえます。配管の外側に設置するNMRパイプテクター®は、直接配管内の水に触れることがない為に衛生的で安全・安心です。
NMRパイプテクター®の導入にあたっては、現地調査を当社技術作業員が実施し、配管防錆の為にNMRパイプテクター®を最適な箇所に設置します。
NMR工法については、研究論文を「(社)日本防錆技術協会」や「アジア太平洋防錆学会」にて発表し、内容について評価いただいています。 また、「マンション管理の実務」(国土交通省認定 財団法人マンション管理センター監修)により、赤錆・赤水対策として、赤錆を不溶性で不動態の黒錆(マグネタイト)に還元させる新技術として掲載されています。NMR工法は配管更生の工法として、特許も取得しています。
防錆効果について、NMRパイプテクター®は高く評価され、日本国内はもちろん、海外でも多数導入されています。 日本では、帝国劇場、熊本赤十字病院、新千歳空港、米海軍横須賀基地病院、英国ではバッキンガム宮殿、大英博物館、ロンドン市庁舎など世界的にも有名な施設で導入され、いずれにおいてもNMRパイプテクター®の防錆効果は高く評価されています。