配管内の赤錆防止技術で海洋汚染問題解決へ、NMRパイプテクター®-NMRPT-の環境問題解決の取組

プラスチックごみの削減の為、買い物のレジ袋の有料化が進み、世界的な問題であるプラスチックごみによる海洋汚染などの、環境問題に対する取り組みが本格化されてきました。配管内の赤錆腐食を改善・防止するNMRパイプテクター®は、環境問題について一見関係が無さそうですが、配管内の赤錆を防ぐ事は海洋汚染の原因の一つであるプラスチックごみの中でウェートが大きいペットボトルを削減し、環境問題改善に貢献します。その理由について、今回はNMRパイプテクター®と環境問題との関係について紹介していきます。

水道水の水質低下が環境に与える影響

水道水の水質に問題がある発展途上国では、生活に必要な水をペットボトル入りの飲料水に頼っています。その放棄されるペットボトルの量が多く、川の水面が見えない位にペットボトルが大量に浮かんでいるような地域もあります。水道水を飲料水として利用できない理由は、主に水中の雑菌の繁殖と、赤錆の溶け出しにより水が濁る「赤水」によります。この2つはどちらも配管内の赤錆腐食が影響しています。水道水の雑菌を抑える為に水道局は殺菌用塩素を配水管内に投入しますが、配管内の赤錆腐食による赤錆の影響で、塩素は減少していきます。その結果、雑菌の繁殖により水質の低下を招きます。
配水管の劣化対策は、配管を新品に交換する配管更新で行いますが、それは多大な費用が必要である為に簡単には実施できません。その為、飲料用ペットボトルが多量に消費され、これが海洋汚染を加速させている原因の1つとなります。

プラスチックごみが与える影響

放棄されたペットボトル等のプラスチックごみは大量に海に流出する事となり、海洋生物が誤って飲み込み、死亡の原因となるケースが増えています。さらにプラスチックごみは劣化によって小さくなっていき、マイクロプラスチックと呼ばれる状態となります。そして小さな魚介類でも体内に取り込めるようになり、その魚介類を私たちが食べる事で、間接的に人体にマイクロプラスチックを取り込む事となり、健康面への影響も懸念されます。

これらの問題解決の為に 、NMRパイプテクター®の出番となります。配管更新と比較しNMRパイプテクター®の導入は配水管の場合、10~20分の1以下の費用で可能となり、導入後のランニングコストも必要ありません。防錆効果については40年の長期配管延命が可能となります。実際の事例として、ベトナム・ビンフック省フォン カン地区では、同地区全体で配水管の赤錆腐食により水質に問題のあった為に、NMRパイプテクター®の導入を行い、生活用水としては不適合だった赤茶色の水を透明な水に改善し、水質も飲料水として適した状態にまで改善した実績があります。

ベトナム・ビンフック省フォン カン地区でのNMRパイプテクター®-NMRPT-による防錆実績

ベトナム・ビンフック省フォン カン地区では配水管の敷設15年が経過し、NMRパイプテクター®設置予定箇所より南約500m地点の水質は、赤錆による鉄分値が23.0㎎/ℓと非常に高く、赤錆腐食が著しい事が分かりました。
2016年7月29日にNMRパイプテクター®を導入し、15週間後の水質検査では、鉄分値は2.5㎎/ℓと大幅に減少しました。さらにその後の調査では鉄分値0.03㎎/ℓ未満まで改善し、赤水は無色の水となりました。日本の鉄分における水質基準値は0.3㎎/ℓ以下であることからも、改善後の水質の高さが分かります。赤錆の防錆が行われた事で殺菌用塩素の減少は抑えられ、水中の雑菌への殺菌効果も高まり、水道水が飲料水として利用可能となり、結果的にペットボトルの使用は減少しました。 

配管防錆技術から海洋汚染等の環境問題解決へ

今回のベトナム・ビンフック省フォン カン地区での、NMRパイプテクター®導入事例のように、すでに海洋汚染の改善に直結する実例があります。日本システム企画株式会社は環境問題の解決に向け、日本国内に止まらず、全世界でのNMRパイプテクター®普及に備え日々活動を行っています。

海に浮かぶ大量のプラスチックごみ
海に浮かぶ大量のプラスチックごみ

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